アジア経営論｜札幌大学孔子学院

担当教員：汪　志平
履修学年：2年次
科目区分：選択科目
開設曜日講時：水曜２講時
受講料：22,500円 (税込) (テキスト代を除く)

テーマ

アジア主要国の企業経営の特徴を解明する。主に中国・韓国・インドについて、企業制度・企業統治・情報革命などを紹介する。中国の「新常態」がもたらす経済・社会の変化と事業機会、韓国の財閥企業のコーポレート・ガバナンス改革の動向、インドの市場変化などを理解し，日本企業のアジア市場戦略を展望して，グローバル人材としての教養を身につける。
到達目標

日本企業にとって重要な海外展開先としてのアジア主要国が，どのような経営上の同質性と異質性を持つのかを理解する。
中国経済・社会を社会主義・関係主義・市場主義という3つのベクトルの融合という視点から理解でき、韓国のサムスンにおける企業家精神と成長の原動力を理解でき、ASEANの経済統合と市場成長を理解でき，インドにおける消費者の価値観変化を理解するようになる。
授業概要

20世紀の末頃から「21世紀はアジアの時代」というフレーズが使われ，日本だけでなく，世界がアジアに注目しだしたのである。
アジア市場は今まさに世界の企業競争の主戦場となり，アジア企業は世界市場の主役になりつつあると言える。
この講義は，アジアにおける市場構造と企業経営の特質について，特に企業の経営投資環境と日本を含むアジア諸国の地域開発戦略，成長戦略，企業形態，アジア市場への進出の状況を的確に把握することを目指す。
日本，NIES（韓国，台湾，香港，シンガポール），ASEAN4（マレーシア，タイ，インドネシア，フィリピン），中国，インドなどを主軸に，各国の企業体制と経営の特徴，そして市場の現状を分かりやすく解説する。
授業計画

1.　アジア主要国の企業経営の特徴：概論
2.　韓国の企業制度
3.　韓国の財閥の統治構造と改革：サムスンを中心に
4.　台湾の企業制度
5.　台湾の企業経営：鴻海を中心に
6.　香港の競争優位と企業システム
7.　シンガポールの産業成長と企業経営
8.　ASEANの企業システムの進化
9.　ASEANの経済統合と企業成長
10.　東南アジアにおける華人企業
11.　インドの市場拡大と企業成長
12.　中国の市場変化と消費者像
13.　中国企業とイノベーション
14.　日本企業の中国戦略
15.　アジア経営の進化と日本企業の進出
事前学習

予定されている授業について、教科書をよく読んでその内容を確認しておく。
各回、約２時間の事前学習を要する。
事後学習

受講後、教科書、講義メモなどから授業内容を振り返りノートを整理すること。
各回、約2時間の事後学習を要する。
成績評価

評価は期末試験の成績，平常点および課題レポートに基づいて総合的に判断する。
レポート20%、平常点15%、期末試験65%
テキスト

特定の書物を使わない
特記事項

最新の動向をネットなどで調べる
オフィスアワー

e-mailにて随時対応。
月曜日11：30～12：20