上級中国語閲読Ⅱ｜札幌大学孔子学院

担当教員：杉江聡子
開設曜日講時：木曜１講時
受講料：11,250円 (税込) (ﾃｷｽﾄ代を除く)

テーマ

日本語、中国語、英語など学習者が運用できる言語を複合的に用いて、北海道を中心とする観光ガイドの基本スキルを習得するための知識学習、技能訓練及びフィールドワーク型アクティブラーニングを行う。また、人間と社会に関する理解を深め、多文化・多言語社会において異文化を背景とする相手との外国語コミュニケーションを通じた地域共創に役立つ教養を身に付ける。
到達目標

日本人学生については初習外国語２年次レベルの中国語の基本語彙・文法を、留学生についてはN2レベルの日本語の語彙・文法を用いて、北海道観光に関する基礎知識、観光ガイドの現場で活用できる表現、中国語及び日本語のオーラルコミュニケーションに役立つ表現を習得し、初歩的なガイディングのパフォーマンスを行えるようになることを目標とする。学習者の言語習得の背景を考慮し、補助的に英語を用いる。
授業概要

この授業では、北海道をテーマとする観光ガイドや通訳・翻訳に必要な基礎レベルの知識及び技能を演習形式で学習し習得する。
また、観光産業の現場における知見を授業に反映させるため、実務経験を有する方をゲスト講師として招聘して展開する。
（１）中国語及び日本語（補助的に英語）での観光ガイドに役立つ語句や表現を学習する。
（２）主要な定型文を音読、訳読、暗唱し、場面に応じて適切な中国語及び日本語（補助的に英語）コミュニケーションを成立させるための質疑応答練習を行う。
（３）北海道の観光をテーマとした内容に基づき、テキスト、写真・画像、図表などを含むパワーポイントのスライド資料を作成し、中国語及び日本語で観光ガイドのプレゼンテーションを行う。
（４）中国語学習者としての日本人学生と、日本語学習者としての中国人留学生の協同学習（グループワークによるプロジェクト型学習や問題解決学習、例えば、観光情報のまとめと旅行企画、聞き取り調査や分析、資料作成とプレゼンテーション等）を通じて、異文化を背景とする相手の国・地域に対する相互理解を深め、多様な価値観で情報を解釈し、判断できるような態度を身につける。
（５）札幌市または近郊の自治体、観光施設、イベント等を訪れ、中国語及び日本語を用いたガイド実践、インバウンド受け入れ整備に関する課題発見と解決のフィールドワーク型アクティブラーニングを行う。現場における知見を授業に反映させるため、実務経験を有する関係者をゲスト講師として招聘して展開する（受け入れ方及び参加者のスケジュール調整により変更の可能性あり）。
授業計画

この授業は上級中国語閲読Ⅰから継続する形で学習活動を行う。
第9回 eラーニング教材を用いた学習（お土産・ショッピング場面のガイド会話文の学習）
第10回 eラーニング教材を用いた学習（お土産・ショッピング場面の通訳練習）
第11回狸小路・二条市場での通訳ガイド実習
第12回狸小路・二条市場での通訳ガイド実習のふりかえり、追加情報の発表（日中対訳）
第13回オンラインツアー体験
＊オンラインツアーは催行会社のスケジュールに基づき、授業時間外の日時を調整します。
第14回北海道の冬体験を紹介する動画企画（行程表の作成、紹介・解説の作文）
第15回北海道の冬体験を紹介する動画企画（素材の撮影、編集）
＊動画編集のツールや方法についてはオンライン教材を配信します。課外で各自学習することになります。自分が使いやすいツールやアプリがあればそれを用いて構いません。
第16回北海道の冬体験を紹介する動画の発表（模擬オンラインツアー）
事前学習

教科書や配布教材を音読し、スムーズな通訳ができるよう予習・復習すること。
ペアワークやグループワークの相手と積極的にコミュニケーションを取り、課外の時間を使って話し合うなどして、作業の分担を決めたり、次回授業までに必要な資料などを用意したりしておくこと。
各回、2時間程度の事前学習を要する。
事後学習

毎回の授業で完成できなかった課題（ガイド文を書く、中国語に訳す、プレゼンテーションのスライドを作成する、発表のための発音練習をする等）があれば、課外時間を使って、次回授業までに必ず完成させておくこと。各回、2時間程度の事後学習を要する。
成績評価

平常点（出席＋授業態度）＝20%課題提出＝30%
発表・プレゼンテーション(資料完成度・口頭発表技能)＝50%計100％に基づき総合的に評価する。
学期末試験は行わず、上述の評価項目に基づき最終評価を行う。
小テスト、課題、レポート等については、講評やフィードバックをお知らせ配信で公表する。
テキスト

以下のテキストを使用する。
『中国語でPERAPERA北海道』（北海道新聞社, 2017）
参考文献

参考図書：下記のいずれかを参考図書として用意することが望ましい。
『「北海道遺産」読本』（北海道新聞社出版センター、2017）
『まっぷる北海道’17ガイドブック』マップルマガジン、昭文社(2016/2/8)
『るるぶ北海道’16〜’17 (国内シリーズ)』ジェイティビィパブリッシング(2016/2/25)
北海道観光マスター検定公式テキスト（第３版）『北海道観光ハンドブック』(2010)北海道観光マスター検定公式テキスト編集委員会(編)その他、任意の旅行情報誌
特記事項

日本人学生は、初習外国語（第二外国語）で１年以上の中国語を履修しており、ピンインを音読し、独力で辞書をひくことができること。中国語ピンイン入力によりメールや文書を作成できること。留学生は、N2以上の日本語運用技能を身に付けており、日本語入力によりメールや文書を作成できること。講義中に学生がWord文書の作成とPowerPointのスライドを作成する課題が中心となるため、操作方法を習熟していることが望ましい。
オフィスアワー

原則としてe-mailにて対応する。メールアドレスは初回ガイダンスで指示する。問い合わせ時には、大学名、学籍番号、氏名を必ず記載すること。