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2012年12月18日

第21回孔子学院講演会(講師:金 ピョンファン氏)を開催しました

札幌大学孔子学院では、2012年12月16日(日)に、現役の韓国大検察庁職員であり、かつ韓国政府派遣により、現在東京大学大学院法学政治学研究科博士課程において研究中の金ピョンファン氏をお招きして「日中韓の刑事司法協力の現状ー犯罪人引渡をキーワードにー」と題して、ご講演いただいた。
金氏は、韓国の法務検察に勤務し国際犯罪と向き合い、国際協力の必要性を実感してきた担当者としての見聞に基づき、刑事司法分野における日中韓三か国の協力の在り方を事例を挙げながら紹介した。
「今日のようなグローバリゼーションの時代では、国際犯罪(外国性を持つ犯罪)が起きた場合に一国内では刑事手続きを完結させることは非常に困難であり、捜査共助、犯罪人引渡、受刑者移送等といった関係国の刑事司法協力の必要性が高まっている。 また、一つの犯罪をめぐって複数の国家の管轄権(刑法の適用範囲)が競合・抵触することとなり、関係国の管轄権に関し調整や配分が求められる。
国際犯罪の犯罪人引渡に関して、現在までのところ、日韓は協定を締結しているが日中では協定されていない。また、それぞれの国内法に手続きの違いもある。しかし、刑事司法協力の中身は、国家主権である刑事管轄権の行使にかかわる問題であるから、国際法に基づいて行われることが求められる。さらに犯罪人引渡制度は、処罰を最優先としているが、国際法規で遵守されるべき人権や人道上の考慮を排除されるものではない。
なお、自分の研究テーマは日中韓の犯罪を徹底して取り締まるための司法協力はどうすればよいか、ということであるので、来春は、中国における状況を調査するために北京に留学しようと考えている。」

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